最後のレース

2014/03/17
レースやイベント 0
昨日は午後一時的に風が吹いたものの天気に恵まれ絶好のレース日和でした。オートバイ先導を終えた後にゴールした参加者の談笑する様子を見るとこういうレースイベントは人と人を繋ぐのにいい媒体になっているのだと改めて思いました。レース開催はどうしても金の問題とは切り離せないので単純に儲からないから止めるのもいいでしょうし、それでもやらなければならないという社会的使命があるならやればいいでしょう。もし私がこうしたイベントを開催できる機会が得られたら迷わず後者でありたいと思います。

昨日は心身ともに疲れたので帰宅した後は半日ほど眠りました。晴天は逆に言えば日差しが強いので日に焼けて疲れましたが、オートバイの運転自体は座っているだけなので大して疲れません。しかし、肉体的より精神的に昨日のレースは参りました。一周1.5km のコースに150名近いライダーが同時に走って(道路事情で来られなかったDNSの約40名は除いて)、速いライダーと遅いライダーの速度差が 10km/h 以上あって、最高速度で 60km/h は出る下りのコーナー、という状況において先頭の選手をオートバイでただ先導すればいいなら別に難しいことではありません。

私はレース前に決めていたことがあります。それは自分のオートバイ先導前後で落車事故を起こさせない。だから、先導しながらこれから追いつくであろう前方で走る周回遅れのランナーやライダーに注意を促して追い抜きされる心の準備をしてもらいました。ベトナムのホーチミン市内(ベトナムはここだけではないですが)のようなホーンの嵐です。鬱陶しいとか五月蝿いなんて声はあっても事故を起こされるよりマシです。

先頭の選手から余裕を持って離れてはるか前方を走行している周回遅れに注意を促せば「何だまだ来ないいんだ」という感じで先頭の選手が来る前に元に戻ってしまうし、かと言って直前で注意を促しても急激な進路変更をさせるのでこれまた危険。そもそもオートバイがレースで先導する場合は最低2台が出て、最初の1台が軽くホーンを鳴らして先頭集団が来ますよという雰囲気を伝えて、間を置いた次の1台が先頭集団を引き連れて静かに周回遅れを抜いていきます。それを1台でこなすのだから多少の力技は認めてもらいたい。たとえ先導車に与えられていない役割だとしても。

結果的に自分が先導した前後では落車事故は1件もなく、全体としても平坦区間でのオーバーランで植え込みに突っ込んだ1件だけだと聞いています。トランジション出口も危険箇所でしたが、私が通過するときはそこでも声を出して注意していました。参加者に聞こえたかどうかは分かりませんがやれることだけはしたかったので。コースマーシャル他運営でたくさんのボランティアスタッフがいたことも無論レースが無事に終えられた要因です。準備もそうだしあの主催者にしてあり得ないくらいのバックアップ体制でした。

レース中はこれで最後という気持ちにはならなかったので今これを書きながら最後だったんだなと思いました。先日下見をしたときに聞いていた曲もレース中はたまにしか頭の中で鳴りませんでした。そんな余裕もなく集中していたんだなと。ここまで気を張って何かをすることからしばらく遠ざかっていたのでとても良かったと思います。四六時中緊張していた時は最後は精神的に参っていたけど皮肉にもその当時はよく覚えています。またそんな生き方に戻りたいほど刺激に飢えています。最後のレースで自分を少しだけ見つめなおしました。
関連記事

Comments 0

There are no comments yet.
レースやイベント